気・血・水の詳細

「気」は元気の気、気力の気であり、生きる力そのものという意味で、生命力と言えます。 この気は経絡(気の流れる道)にそって全身を巡り、五臓六腑の働きを司どっています。また体表(皮 膚)を取り囲んで体を守っています。これを衛気と言います。漢方では、「先天の気」といわれる両親 から与えられた気(生命力)が弱い人は、病気にかかりやすいとしています。先天の気が弱いと、生まれ つき虚弱で、発育が悪かったりします。また冷え性で、疲れやすいといった傾向もついて回ります。 先天の気に対して、自然界から取り入れる「後天の気」(生きていく力)があり、後天の気が弱い人も また、病気にかかりやすいと言えます。後天の気が弱いと、自然の恵みとしての、太陽光、清気(空気 のこと)などの天の気、水穀の気(水や食物)、地の気をうまく補給できません。 病の気、つまり気毒に侵されやすい人は、第一に精神的なストレスの影響を受けやすい人と言えます。 この人は、ストレスを溜めやすく、体調が悪いとしたらストレスが原因というタイプです。このタイ プは、ノイローゼや自律神経失調症に陥りやすく、生まれつき体が虚弱な場合も多いものです。しか し中には、元あった気を、自ら消耗しすぎてしまい、結果的に気(生命力)が不足してしまったという 人も多くいます。

気血水の図

「血」は体内を巡る血液、血管、血流を意味します。また心臓や循環器系、内分泌系の働きを指しま す。気毒に侵されやすい人は、気の流れが悪いと血の流れも悪くなって、血が停滞し、汚れていくこ とになります。ストレスは発汗を促し、血液中の水分(血漿)が減少し、血液が濃くなく血流が悪くな ることからも、血毒と気毒の関係を説明することができます。しかし血毒を起こしやすい人には、ス トレスを感じにくい人や、スタミナがあって無理のきく人もいます。このような人ほど、無理をして 生活習慣が乱れる傾向にあり、生活習慣病と密接に関わる血毒を起こしやすいのです。血毒のある人 は、往々にして血の濁る肉食や脂物を好みます。過食、肉食は血中のコレステロールや血糖値の上昇 に繋がり、老廃物を増加させるので、血液を汚すことになります。

「水」は体内の水分のことで、津液ともいいます。体の中をめぐり栄養分を運ぶ無色透明の液体です。 血管以外の体液の総称であり、リンパ液、唾液、胆汁などの外分泌液、涙、汗、痰などを含みます。 水毒は、体内の水分バランスの崩れです。体内の水分が多すぎると体がむくみが生じ、利尿・発汗し 過ぎると体内の水分不足を招きます。血毒から水毒になるのは、汚れた血液が心臓・腎臓の負担にな り、浄血する腎臓が特に大きな影響を受けるからです。漢方では津液を、温水でであるとしています。 冷たいもの、体を冷やすものは、津液の温度を下げ、水毒を生じやすくさせてしまいます。さて、 上記の「気」「血」「水」を現代医学に置き換えて、大きく分類すると、気は 自律神経、水は免疫系、血は内分泌系にあたります。例えば、「気」の自律神経が失調すると、 「水」の免疫系も失調し、風邪を引きやすくなったり、アトピーが悪化したりします。あるいは、 内分泌系の「血」が失調して、月経障害が生じたりします。東洋医学では、私達の体は、「気」「血」 「水」の三要素の循環によって維持されていると考えます。

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